【3月】勉強会を開催しました。
たくさんのご参加、ありがとうございました!
「ゲノム医療時代の遺伝子診断」
三戸 芳子 さん
(Assistant Professor Department of Genetics & Genomic Sciences Icahn School of Medicine at Mount Sinai/Sema4, Inc.)
ヒトゲノム解読宣言から十余年、シークエンス技術の劇的な向上と低価格化によって人類のゲノム解析は進み、HapMap、1000 genome、The Cancer Genome Atlas等の大型プロジェクトによって、ヒトの個体間のゲノムの多型や病気のリスクの個体差の解析、および各種の癌の遺伝子変異のカタログ化が進んだ。これと並行して臨床の場でも高解像度の全ゲノム解析手法を用いた診断が積極的に行われるようになり、遺伝子診断が各患者さんの治療の選択や予後の予測を支える、ゲノム医療の時代が始まった。今回のセミナーでは、主にマイクロアレイと次世代シークエンシングにに焦点を当て、実際の臨床の場で有用されているゲノム診断の最新の動向を紹介する。また、ゲノム解析が進んだことによる遺伝医学のパラダイムシフト、また今後解明が期待されるテーマについても議論する。