マンハッタンの片隅の、気さくな学際交流会

2019年1月19日 16:00

【1月】勉強会開催

2019年01月19日 16:00

【1月】勉強会を開催した。  

たくさんのご参加、ありがとうございました!

 

「遺伝子改変マウスを用いた膵臓癌研究」

高橋 良太さん (Columbia University Medical Center)

膵臓癌は非常に治療困難な癌の一つですが、症例数は増え続けており、日本における癌の死亡数では4番目の多さになっています。遺伝子改変マウスモデルを用いた膵臓癌モデルは人間の膵臓癌の特徴をよく再現しており、研究ツールとして広く使われています。癌の微小環境においては免疫細胞、線維芽細胞、血管といった多様な細胞集団が癌を取り囲んでおり、それらの細胞間のコミュニケーションが癌の進展に寄与していますが、このように実際の組織の中に存在する様々な細胞を対象とした研究にはマウスモデルを用いたアプローチが欠かせません。今回は、ごく一般的な「膵臓癌とはどんな病気か」という話から始めて、膵臓癌のモデルマウスを用いた研究について、さらに私の研究分野である癌の微小環境、特に神経と膵臓癌との関わりについて紹介させて頂きます。