マンハッタンの片隅の、気さくな学際交流会

2017年12月01日 19:00

【12月①】特別講演会 開催

2017年12月01日 19:00

【12月】特別講演会をを開催しました。
たくさんのご参加、ありがとうございました!

 

「モノリス型多孔体: エアロゲルなど巨視的三次元構造を作る科学」

早瀬 元さん(東北大学 学際科学フロンティア研究所 助教)

身の周りの材料はほとんどが巨視的な三次元材料ですが、研究レベルにおいては必ずしもそうとはいえません。ゾル-ゲル法で作製される多孔体に関しても薄膜・粉体であることが多く、巨視的なモノリス材料はやや少数派の研究であるといえます。

演者は数十ミリリットル・数百ミリリットルスケールでモノリス型多孔体を作製する研究を行っており、ゾルからゲルを作製して乾燥するという手順により得た材料をさまざまな応用に結び付けようとしています。ここ数年はナノファイバー分散液を単純な方法でゲル化・乾燥し、もっとも軽いものではほぼ1 mg cm−3に達する超低かさ密度かつ透明・低屈折率なエアロゲル材料に取り組んでいます。

エアロゲルは80年以上も研究されている材料ですが、一般的な用途としては使いどころがなかなかないため、目にした機会がある方はほぼいないでしょう。実物のサンプルを数種類持参して、尖った物性やその可能性などについて話したいと思います。