マンハッタンの片隅の、気さくな学際交流会

【6月】勉強会開催

2019年06月15日 16:00

6月の勉強会を開催しました!たくさんのご参加、ありがとうございました!

「放射線科の日米比較と腱・靭帯へのMRI応用」

福田 健志 さん
(Stony Brook University, Research fellow, 東京慈恵会医科大学放射線医学講座)


医師の中でもマイナーな放射線科医。そんな我々が近年、読影レポートに関連した医療過誤やフジテレビの月9ドラマで世間一般にも知られるようになった。しかし、我々の仕事内容は他のメジャー科に比べ未だにイメージしにくいと思われる。そこで、放射線科医とは誰なのか、日米での放射線科の違いをまずお話させていただきたいと思う。そこから私がアメリカ留学を志した理由が見えてくると思う。留学先では脳などで使用されている比較的新しい技術を用い、MRIで腱・靭帯の微細構築や微小循環を評価することを試みている。腱・靭帯はshort T2 tissueと呼ばれるMRIでの信号変化に乏しい組織であり、魅力的なMRI技術の応用が敬遠される組織である。我々がそれをどのように克服し、現時点でどのような知見を得たかをご紹介したいと思う。